ナフサショックで家が建たないは本当?住宅への影響と今後の対策を徹底解説!

ナフサショックで家が建たないは本当?住宅への影響と今後の対策を徹底解説

ナフサショック」って知ってる?

知ってる!ネットで家が建たないと言われてて不安に思ってるんだよね…

最近、テレビやSNSでナフサショックのことを見聞きして、新築を検討中の方なら不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

住宅価格が大幅に値上がりするのか、工期がずれて引き渡しが遅れるのか、そもそも家を建てられるのか…

気になることが山積みですよね。

この記事では、そんな不安をお持ちのあなたに向けて、ナフサショックとは何か、住宅にどんな影響が出ているのか、そして今後どう動けばいいのかをわかりやすく解説します。

この記事を読むことで以下のことがわかります

・ナフサショックについて
・ナフサショックで「家が建たない」と言われる理由
・ナフサショックが家づくりに与える影響3選
・ナフサショックで本当に家は建たなくなるのかどうか
・ナフサショックはいつまで続くのか(2026年下半期の見通し)
・ナフサショックの中で家づくりを進めるべきかどうか
・ナフサショックでも賢く家づくりを進めるポイント

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目次

ナフサショックとは?

まずは、ナフサショックが何なのかを理解しておきましょう。

ナフサショック

ナフサショックとは、中東での紛争の影響で石油の供給に不安が広がり、原料となるナフサが不足するかもしれないという懸念が高まっている状況のことです。

ナフサショックの大きな引き金となったのは、2026年2月末から3月にかけて発生した中東情勢の悪化です。

米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃をきっかけに、中東の重要な海上輸送ルートである「ホルムズ海峡」の物流が大きく混乱しました。

ホルムズ海峡は、サウジアラビアやイランなどの産油国から世界各国へ原油を運ぶ際に欠かせないルートで、世界の原油輸送量の約2割が通過するといわれています。

日本にとっても他人事ではありません。

日本は原油の大部分を中東地域から輸入しており、その多くがホルムズ海峡を経由しています。

ホルムズ海峡の物流が滞ると、原油だけでなく、その精製物であるナフサの供給にも影響が及ぶのです。

※日本は原油の約94%を中東から輸入しており、そのうち約93%がホルムズ海峡を経由
※ナフサ輸入の 73.6%が中東依存
(参考:公明党

実際に2026年春には、海峡の混乱によってアジアの石油化学業界やナフサ関連産業に大きな影響が広がりました。

その結果、ナフサ価格は急上昇し、住宅資材の価格にも波及しました。

いま、ナフサショックで住宅業界はもちろん、自動車業界や家電業界など、幅広い業界が影響を受けているんだよね…

「ナフサ」って何?

ナフサとは、原油(石油)を精製するときに取り出される液体の原料のことです。
※「石油中間留分」とも呼ばれます。

ガソリンや灯油のように直接使われる燃料ではなく、プラスチックや樹脂製品をつくるための原料になるものと考えてください。

実は、家づくりに関わる多くの資材がナフサから作られています。

例えば…

  • 断熱材
  • 配管
  • 防水シート
  • 壁紙(クロス)
  • 塗料
  • 接着剤
  • 樹脂サッシ

上記を見て、「うちは木造住宅を建てる予定だから関係ないのでは?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、それは大きな誤解です。

確かに木造住宅の主な構造材は木ですが、実際の家づくりでは断熱材や配管、壁紙、塗料など、ナフサ由来の素材が数多く使われています。

つまり、現代の住宅は木造・鉄骨造を問わず、ナフサを原料とした製品なしでは建てられないと言っても過言ではありません。

ナフサショックで「家が建たない」と言われる理由

ナフサショックで「家が建たない」と言われる理由は、先ほど説明したように、住宅に使われる多くの資材・部材がナフサを原料としているからです。

また、ここまでネットで家が建たないという言葉が広がった背景として一番インパクトが大きかったのは大手住宅設備メーカーの受注停止です。

2026年4月中旬、TOTO・LIXIL・クリナップ・パナソニックといった誰もが知っているメーカーが、相次いでお風呂やトイレ・キッチンなどの新規受注を停止または制限しました。

「お風呂が手に入らないなら、家の完成自体が止まってしまう」…
そんな事態が現実になりかけたよね。

さらに、断熱材メーカーも動きました。

旭化成建材:ネオマフォームなど全品種で4月1日から受注制限→4月20日に受注を完全停止
カネカ:押出ポリスチレンフォームを4月1日より40%値上げ
デュポン・スタイロ:スタイロフォームを5月1日出荷分より40%値上げ
田島ルーフィング:4月10日より出荷制限・40~50%値上げ

こうした受注停止・出荷制限・大幅値上げが立て続けに起きたことで、「家が建てられなくなる」という言葉が一気に広まりました。

ただ、ここで正確にお伝えしたいのは、「完全に家が建たなくなった」わけではないということです。

その後、各社は段階的に受注を再開しています。

しかし、価格は高止まりしたままで、納期も通常より長くかかる状況が続いています

ナフサショックが家づくりに与える3つの影響

ここからは、実際に家づくりへどのような影響が出るのかを見ていきましょう。

価格急騰

ナフサショックによって、住宅建築に使う材料の値段が大幅に上がっています

具体的な値上がり幅

建材・設備値上がり幅
断熱材約40〜50%
塗料・シンナー最大75%
ルーフィング(屋根の防水シート)約40%前後
塩化ビニル管(給排水配管)約20%前後
ユニットバス・キッチン等メーカーにより異なる

こうした資材の値上がりが重なることで、新築住宅1棟あたり100万〜150万円ほど費用が上がる可能性があるともいわれています。

中でも断熱材は、以前と比べて約50万円ほど高くなるケースも。

「塗料まで値上がりするの?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、塗料を薄めるために使われるシンナーもナフサを原料としているため、塗料とシンナーの両方が値上がりしています。

その影響で、外壁や内装の仕上げにかかる費用も上昇し、住宅全体のコストアップにつながっているのです。

入手困難

値段の問題だけでなく、そもそも材料が手に入りにくくなっているのも大きな問題です。

特に影響が大きいのは以下のような建材です。

  • 塩化ビニル管(水道・排水に使うパイプ)
  • 樹脂配管
  • 樹脂製品(トイレ・ユニットバスの内部部品)
  • 接着剤、塗料、シンナー
  • 断熱材、防水材

上記は住宅建設に欠かせないので、「別の材料に変えればいいのでは?」と思っても簡単には代替できないよ。

特にZEHなど、高い断熱性能を重視した住宅は断熱材を多く使用するため、価格上昇の影響を受けやすい傾向があります。

納期遅延

材料が不足したり、設備の受注が止まったりすると、工事のスケジュールも立てにくくなります。

特に影響が出やすいのが、外壁や内装の仕上げ工事です。

シンナーが不足すると塗装作業が進められず、「骨組みは完成しているのに家が完成しない」という状況になることもあります。

建物の形はできているのに、引き渡しができない…そんなケースも。

  • 着工が遅れる
  • 引き渡しが遅れる
  • 設備の納品待ちになる

上記のような理由で納期が延び、「引っ越しの日程が決められない」「今の賃貸住宅の退去時期を調整しなければならない」「子どもの入学や転校の予定に影響が出る」といった生活面の問題も出てきます。

新築を計画している方にとって、費用の負担が増えることはもちろん、完成時期の見通しが立てにくくなることも大きな不安要素といえるでしょう。

ナフサショックで本当に家は建たなくなるのか

結論から言うと、ナフサショックが原因で家そのものが建てられなくなる可能性は低いでしょう。

家がまったく建てられなくなるというよりも、「予定通りに進みにくくなった」と考える方が実態に近い状況です。

現在、多くの住宅メーカーや工務店では、ナフサショックによる影響をできるだけ抑えるための対策を進めています。

例えば、仕入れ先を増やしたり、必要な建材を早めに確保したりと、それぞれ工夫しながら対応しています。

そのため、資材が完全になくなって家が建てられなくなるケースは限られており、実際には「建たない」よりも「高くなる」「遅れる」という影響の方が大きいといえるでしょう。

つまり、

× 家が建たない
家は建つけど、以前より費用がかかったり完成まで時間がかかったりする

という認識が現状に近いでしょう。

影響の大きさは住宅会社によっても異なるよ。

大手ハウスメーカーは建材を大量に仕入れているため、比較的在庫を確保しやすく、価格や納期への影響を抑えられる場合があります。

一方で、会社によっては資材の確保に時間がかかり、価格改定や工期の延長が発生することもあります。

だからこそ今は、住宅会社を比較するだけでなく、

  • 資材不足への対応状況はどうか
  • 納期への影響は出ていないか
  • 契約後に追加費用が発生する可能性はあるか

などを事前に確認することが大切です。

ナフサショックの影響が続く今だからこそ、住宅会社選びとあわせて、その会社がどのような対策を取っているのかもしっかりチェックしておきましょう。

ナフサショックはいつまで続く?2026年下半期の見通し

多くの方が気になる「ナフサショックはいつ落ち着くのか」についてですが…

結論から言うと、現時点でははっきりした見通しは出ていません

専門家の多くは、「ホルムズ海峡の物流が正常な状態に戻り、資材供給の遅れが解消されるまで」と見ており、その時期は中東情勢によって大きく左右されます

2026年下半期の見通しは、おおよそ次の3つのパターンが考えられているよ!

  • 中東情勢が早めに落ち着いた場合:中東情勢が秋頃までに落ち着き、10〜11月頃から建材価格や供給状況が安定し始める。
  • 現時点で最も可能性が高い見通し:情勢がしばらく続き、2026年中は価格の高い状態が続く

    年末に向けて少しずつ改善するものの、給湯器や建築用ガラスの値上がりが起こる可能性もある。
  • 情勢がさらに悪化した場合:2026年中の正常化が難しくなる。建材価格や供給不足の問題も長引く可能性がある。

ここで1つお伝えしたいのが、「待てば安くなる」は危険な思い込みということ!

「今は時期が悪いから、ナフサショックが落ち着いてから家を建てた方がいいのでは?」と考える方もいるかもしれません。

しかし、必ずしもそうとは限りません。

専門家の間では、住宅価格が大きく下がる可能性は高くないと考えられています。

ウッドショックでも、一度上がった建材価格が元の水準まで戻ることはありませんでした

さらに、「待つ」という選択には以下のような負担があります。

  • 住宅ローン金利が上がると、総返済額が増える可能性がある
  • 補助金制度は予算上限に達すると早期終了することがある
  • 家が完成するまでの間、賃貸住宅の家賃を払い続ける必要がある

このように、待つことにもコストはかかります

だからこそ、価格だけを見るのではなく、自分や家族のライフプランも踏まえながら、総合的に判断することが大切です。

ナフサショックの中で家づくりを進めるべきか

結論から言うと、人によって答えは異なります。

「今は家づくりをやめた方がいい」とも、「急いで契約した方がいい」とも言い切れません。

大切なのは、今の状況を正しく理解したうえで、自分や家族のライフプランに合わせて判断することです。

今のタイミングで家づくりをした方が良い人

  • すでに土地や住宅会社がほぼ決まっている
  • 子どもの入学や転校などで入居時期が決まっている
  • 賃貸住宅の家賃負担が大きく、早めにマイホームを持った方が負担を抑えられる
  • 利用したい補助金の期限が近づいている

少し時間をかけて検討しても良い人

  • まだ土地探しを始めたばかりで急ぐ必要がない
  • 予算にあまり余裕がなく、想定外の値上がりが不安
  • 特定の断熱材や設備など、どうしても採用したい仕様がある

「価格が下がるまで何もしない」という選択はあまりおすすめできません!

家づくりをすぐに始めるかどうかは別として、情報収集は続けておきましょう

気になる住宅会社に今の状況を聞いてみたり、見積もりを取っておいたりするだけでも、今後の判断がしやすくなります。

将来の選択肢を増やすためにも、まずは早めに情報を集めておくことが大切です。

ナフサショックでも賢く家づくりを進めるポイント

ナフサショックがある今だからこそ、賢く家づくりするポイントを6つお伝えします!

住宅会社に「現状」を直接確認する

今の時代、住宅会社への確認は必須です。

以下のような点を直接聞いてみましょう。

  • 「断熱材は現在確保できていますか?」
  • 「ユニットバス・キッチン・トイレの納期の目安はどのくらいですか?」
  • 「建材の価格変動で追加費用が発生する場合、どのように対応しますか?」
  • 「現状の仕様で引き渡し時期の見通しは立っていますか?」

口頭ではなく、書面で確認しておけると後々のトラブル防止になります。

見積もりを決め、早期発注

建材の値段は今後も上がる可能性があります。

早い段階で見積もりを確定し、使用する建材や設備を決めて発注してもらいましょう。

価格変動リスクを最小限に抑えることが重要です!

ただし、見積もりの内容をしっかりチェックした上で、納得できたら進める、というステップは必ず守ってね。

ナフサ影響の少ない素材・仕様を取り入れる

仕様にある程度こだわりがなければ、ナフサの影響を受けにくい素材を選ぶのも一つの方法です。

通常代替候補特徴
ビニールクロス(壁紙)漆喰・珪藻土・無垢材パネル調湿効果あり、自然素材の良さも
ウレタン断熱材セルロースファイバー・羊毛断熱材環境負荷が低く、調達安定
塩化ビニル管(配管)銅管・ステンレス管コストは上がるけど、安定調達が可能

自然素材系は調達リスクが低いだけでなく、調湿・抗菌などの機能面でも優れているものが多いので、調べてみる価値はあります。

補助金を積極的に活用してコストを抑える

価格が上がっている今だからこそ、使える補助金をフル活用することが重要です。

2026年度も住宅関連の補助金制度は複数あります。

ただし、これらの補助金は予算上限に達すると年度途中でも終了するので注意してください。

申請は早めに動くのが鉄則!

複数の会社を比較して「調達力」で選ぶ

今の状況では、「どの会社に頼むか」がこれまで以上に重要になっています。

比較の際に見てほしいのが建材・設備の調達力です。

大手ハウスメーカーは一括購買で在庫を確保している傾向がありますが、地域の工務店でも、メーカーとの強いパイプを持つ会社はスムーズに進められることがあります。

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ナフサショックの影響で住宅価格が上がる今だからこそ、建物以外の余計なコストを見直すことも大切です。

通常ルートだと、積み上げ方式で見積もりの各項目に会社のための利益が重なっています。

もしいま、

  • 展示場を何社も回るのは大変
  • 見積もりが適正価格なのか分からない(無駄な出費は避けて賢く家づくりがしたい!)
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ナフサショックで家が建たないと言われる今こそ、正しい知識で判断しよう

ナフサショックによって住宅業界が影響を受けているのは事実です。

ただ、「家が建たないらしい」という情報だけで家づくりを諦めたり、必要以上に不安になったりする必要はありません。

正しい情報をもとに動けば、ナフサショックの影響を最小限に抑えながら家づくりを進めることは十分可能です。

大切なのは、漠然と待つのではなく、情報を集めながら自分のペースで判断すること

自分や家族にとってベストなタイミングを見極めながら、信頼できる住宅会社やプロに相談してみることから始めてみてください。

不安なときこそ、正しい知識が一番の味方になってくれますよ!

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

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